クラウド・コンピューティングの基盤技術としても使われている「キー・バリュー型データストア(KVS)」を採用したストレージ・システム。

 ベンチャー企業のえとらぼが2010年1月18日に、オープンソース・ソフトウエアとして公開した。2009年6月に開催された「InteropTokyo 2009 クラウドコンピューティングコンペティション」で優勝したことで知られる。

 KVSは“スケールアウト”の手法を活用しやすく,データの急増に柔軟に対応できるようにしたデータ・ストア技術であり、大規模なWebサイトを運営する国内外の企業や学生などが開発でしのぎを削っている。えとらぼkumofsの特徴として、データの入出力が高速であること、サーバー増加に伴い処理性能がリニアに上がっていくこと、などを挙げる。

 データの複製を常に3つ作った上で分散保存(レプリケーション)する仕組みで、一部のサーバーに障害が発生すると自動的にクラスタから分離する。サーバーの追加や交換の際にサーバー構成情報を更新してデータを再配分する機能もあり、サービスを止めずにシステム拡張できるという。