VRDP(Virtual Remote Desktop Protocol)は,「仮想マシン」のモニター画面をネットワーク経由で他のパソコンに伝送し,遠隔からの操作を可能にする,いわゆる「リモート・デスクトップ接続」や「仮想デスクトップ環境」を実現するためのプロトコルです。米Sun Microsystems社が開発・配布している仮想化ソフト「VirtualBox」が同プロトコルを搭載しています。

 VRDPを使うと,WindowsやLinuxのリモート・デスクトップ接続(RDP)クライアントを使ってVirtualBoxの仮想マシンに接続できます。仮想マシン上で動作するゲストOSではなく,仮想マシンそのものにRDPで接続してモニター画面を転送する形になるため,通常のリモート・デスクトップ接続と異なり仮想マシン起動時のBIOS画面を表示して設定を変更できたり,LinuxゲストOSにWindowsからリモート・デスクトップ接続して操作できたりするといったメリットがあります。