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BeagleBoard

BeagleBoard

斉藤 栄太郎=日経Linux 2009/06/01 日経Linux
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 BeagleBoardとは,BeagleBoard.orgが開発・販売している小型のマザー・ボードです。約8cm四方という手のひらサイズの基板上に,高性能プロセッサ「OMAP3」と128Mまたは256Mバイトのメモリーを搭載しています。OMAP3は,ARMベースのCPUコアとDSP(Digital Signal Processor)コア,2D/3Dグラフィックス・アクセラレータ・コアを統合した米Texas Instruments社製のチップです。

 小型にもかかわらず,ディジタル映像出力(HDMI)やSDカード・スロット,USB2.0ポート,RS-232Cポート,オーディオ入出力などの豊富な外部インタフェースを備えています(写真)。

 これほどの機能を備えた組み込みボードが,2008年後半にわずか149ドルという組み込み機器分野でのそれまでの常識を破る低価格で発売されたため,従来組み込みボードに興味がなかった多数のユーザーを取り込む形で瞬く間にブームを巻き起こしました。

 自作パソコンの分野では,米Intel社の「Atom」プロセッサを搭載したマザーボードが静音・低消費電力なパソコンを自作するためのベースとしてもてはやされています。こうしたAtom搭載マザーボードでは,構成にもよりますが,一般に30W前後の電力を消費します。

 一方,BeagleBoardの場合,ボード単体での消費電力が最大2.5W,USB機器(キーボードなど)への電力供給を含めても一桁ワット台で収まります。24時間365日稼働させ続けても,電気代は年間数百円以下で済んでしまいます。

 BeagleBoardの凄さは,これほどの低消費電力でありながら,処理の重いX Window Systemが動く「フルスペックのLinux」を動かせてしまうというその実力にあります。2009年4月には,ARMの開発元である英ARM社の公式ABI(Application Binary Interface)である「ARM EABI」を正式にサポートしたLinuxディストリビューション「Ubuntu 9.04」が公開されました。最新のUbuntuを普通のパソコンと同じ手軽さで利用可能になったことで,BeagleBoardの応用範囲は今後ますます広がっていきそうです。

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