コンピュータ上で日本語などの文字を入力するためのソフトウエアです。インプット・メソッドは,漢字やハングルなどの1回のキー操作では入力できない文字を,複数回のキー操作で入力可能にします。
 Windowsの場合,デフォルト(初期状態)で「Microsoft IME」というインプット・メソッドが使えます。Linux OSでは,「IIIMF」や「SCIM(Smart Common Input Method)」,「uim」などのさまざまなインプット・メソッドが利用されていますが,2009年5月中旬時点において,多くのLinuxディストリビューション(LinuxをOSとして利用できるようにまとめたもの)がSCIMを標準採用しています。
 SCIMは,30種類以上の言語をサポートします。このSCIMと,日本語入力システム(かな漢字変換用のエンジンや辞書)「Anthy」を組み合わせることで快適な日本語入力環境を実現しています。
 ただし,人気のLinuxディストリビューション「Fedora」では,Fedora 11でSCIMから「iBUS」というインプット・メソッドに変更されることが決まっています。