ブラウザーによる操作で、Webサイトを構成するテキストや画像、レイアウト情報などを一元管理・公開できるシステムのこと。「content management system」の略で、コンテンツ管理システムともいわれる。

 CMSを使うことでHTMLの知識無しにWebページの制作ができるようになる。CMSの管理画面から文字や画像を指定するだけで、デザインテンプレートに基づいたページを制作できる。また、サイト全体の整合性を保つことにもCMSは有効だ。Webページの制作を手作業で行う場合、新規にWebページを作るたびに、記事目次や新着情報欄など関連するページからのリンクを変更する必要があった。CMSではその作業を自動化でき、リンク切れなどを未然に防げる。

 Webサイトの構築にはHTMLの知識が必要で、テキストや画像、デザインの変更を手作業する必要がある。CMSを使うと、例えば記事を投稿すると見出し部分に入力したテキストが目次一覧のページに反映されたり、フッタ部分を一括で新しい年号に置き換えたりできるなど、作業を自動化できるメリットがある。

 効率的にコンテンツを管理できるため、WebマスターやWebデザイナーの負担が減り、HTMLを知らない一般社員でも自分で更新できるのが企業にとっては魅力。大企業のサイトともなると総ページ数は万単位になるため、Webサイトの構築・リニューアル時にCMSの導入例が増えている。

 ブログは一般的にレイアウトやデザインの自由度が低いものの、記事投稿とコンテンツ管理がカンタンにできるという点で簡易CMSと言える。