SEM(検索エンジンマーケティング)におけるビッグワードとは、検索エンジンで、多く検索されるキーワードのこと。一方、スモールワードは検索数は少ないものの、検索連動型広告やSEO(検索エンジン最適化)に活用する広告主が少ないキーワードのこと。

 ビッグワードには、「自動車保険」「パソコン」といった汎用的なキーワードが多い。検索される数が多い一方、SEO対策や検索連動型広告においては競争が激しく、上位表示が困難である。ビッグワードでサイトを上位表示させた場合、多くのアクセス数を獲得できるためSEOでは有効になる。ただ、利用者のニーズが絞り込まれていないため、アクセス数が増えても、商品の購入や資料請求といったコンバージョンに結び付きにくい。検索連動型広告ではビッグワードはクリック単価が高騰しており、費用対効果に見合わないこともある。

 一方、製品の型番やビッグワードに、商品の特性や「通販」といった具体的な行動のキーワードを加えた複数語検索などは、検索される数は少ないものの、競争率が低い。こうしたスモールワードでは、利用者のニーズが顕著になるため、購入に結び付きやすく高い費用費用対効果が期待できる。ただし、流入数は少なくなるためコンバージョン数は期待できない。

 検索連動型広告を使ったネットマーケティングでは、ビッグワードとスモールワードをバランスよく出稿し、効果検証を繰り返して、費用対効果を高めていくことが求められる。