スプリット・ラン・テストとは、一部の要素だけを変更した複数の素材(広告やWebページなど)を同じ環境に露出し、最も効果の高い要素を発見するテストのこと。A/Bテストとも呼ばれる。
スプリット・ラン・テストは、紙のDM、インターネット広告、メールマガジンなど幅広いマーケティング手法において、費用対効果を高めるために有効。効果が高い要素を残しつつ新たな要素を追加し、露出、検証を繰り返すほど、スプリット・ラン・テストによる効果検証は精度を増す。
利用用途の一つであるメールマガジン件名の効果検証の場合は、配信するメールアドレスのリストを二つに分け、それぞれタイトルに「最大60%OFF!人気DSソフト大量入荷!」、「1980円で買える!人気DSソフト大量入荷!」とつけて配信する。開封率や購入率によって、「最大60%OFF」と「1980円」のどちらの表現の効果が高いかを検証し、今後の施策に反映する。
検索連動型広告のプラットフォームはスプリット・ラン・テスト機能を標準で備えていることが多い。例えば、オーバーチュアの「スポンサードサーチ」では「広告テスト機能」がスプリット・ラン・テストに該当する。
スプリット・ラン・テストは効果の高いランディングページを見つけ出すランディングページ最適化(Landing Page Optimization)においても活用されており、文字要素だけでなく、画像や各構成要素の配置といったデザインでも効果を検証できる