データセンターやサーバー室のエネルギー効率を表す指標の1つ。データセンター全体で消費するエネルギーの中で,サーバーやストレージ,ネットワーク機器などのIT機器による消費分が占める割合を示す。

 IT機器の消費分が半分なら50%となる。DCiEの数値が大きいほど,そのデータセンターのエネルギー効率は高い。平均的なデータセンターでは50%,効率が高いといわれるデータセンターは70%を超える。

 同様の指標としては,PUE(Power Usage Effectiveness)があり,国内外のITベンダーが広く利用している。PUEではエネルギー効率が高い場合で「1.5」,低い場合で「3.0」など,効率が高いほど数値が小さくなるため,何を表す数値なのかが分かりにくい。このため,米国のグリーンIT推進団体「THe Green Grid」などが,PUEの逆数をとって100をかける値としてDCiEを考案した()。


図●DCiEはPUEよりもIT機器のエネルギー消費割合を分かりやすく示す
図●DCiEはPUEよりもIT機器のエネルギー消費割合を分かりやすく示す