一般に「サービス拒否攻撃」と訳される。大量のデータを送信したり,セキュリティ・ホールを狙ったデータを送信することによりサーバーやネットワークのサービスを提供不能にする攻撃。Dos攻撃の中でも,不正プログラムに感染させるなどした無数のコンピュータから標的に対して集中的に行う攻撃のことをDDos(Distributed Denial of Service)攻撃と呼ぶ。

 例えば,攻撃対象のコンピュータに対して,処理能力を超える膨大な量のデータを送りつけることによって,コンピュータのシステムダウンを狙う手口などがある。ネットショッピングなどネットが不可欠な業態の企業において,24時間稼働する必要があるWebサーバーがこの攻撃を受けると,企業の経済活動が止まり,経済的損失が大きい。特定の対象企業・団体に対して個人的ないやがらせ目的で実行されることもある。

 またDDos攻撃は,ボットなどの不正プログラムを感染させた多数のコンピュータを踏み台にして実行するのが一般的である。