スニペットとは、検索エンジンの検索結果ページで、該当WebページのタイトルとURLとの間に表示される説明文。要約文とも言う。Webページの概要やページ内で検索キーワードと合致する部分が表示される。検索エンジンの利用者は、検索結果のページ・タイトルを見るだけでなく、説明を読んだうえで、自身が探している内容を含むページかどうかを判断するため、SEO(検索エンジン最適化)の観点から重要な要素である。英語のsnippetは抜粋・断片という意味。
スニペットを生成する方法は検索エンジンによって違いがある。
Googleの検索エンジンは、ディレクトリ型検索にも使用している「Open Directory Project(ODP)」と呼ぶディレクトリに登録されたサイト説明文からスニペットを自動生成する。ODPは、世界規模のボランティア・ベースの人力によるディレクトリである。一方ODPに登録されていないサイトは、Webページ内で検索キーワードに合致する部分を抽出したり、メタタグで以下のように記述した説明文の部分を表示する。
<META NAME="DESCRIPTION" CONTENT="説明文(=スニペット)">
Yahoo!は、Webページ内容のほか、Yahoo!カテゴリとODPの登録情報を基にスニペットを生成する。
SEOの観点から問題になるのは、スニペットとして表示されるODP上の説明文が最適とは言えない場合。Webのフォームから修正を依頼できるものの、ODPはボランティアによる運営であるため、対応に時間がかかることもある。ODPに登録された情報をスニペットとして表示されないようにするには、Webページ中に下記のメタタグを追加する。
すべての検索エンジンで使わない場合:
<META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOODP">
特定の検索エンジンだけで使わない場合:
<META NAME="クローラ名" CONTENT="NOODP">
なお、WebサイトがODPに登録されていない場合は掲載を申請できるが、ODPの運営ポリシーに基づく審査に通らないと掲載されない。