コンバージョンとは、商用目的のWebサイト上で獲得できる最終的な成果。一般消費者向けのEC(電子商取引)サイトなら商品購入の成約、情報提供サイトやコミュニティサイトなら会員登録、企業向けのBtoBサイトなら資料請求や顧客情報登録などがコンバージョンに当たる。

 一般消費者向けでも不動産などの高額商品や、企業向けのBtoBサービスなど、Webサイトだけでは商談の成約(最終的なクロージング)までのハードルが高い商材の場合、Webサイト上では資料請求や問い合わせなどの1次的な成果をコンバージョンとみなす。

 Webサイトへのアクセス数(ページビュー)またはユニークユーザーのうち何割がコンバージョンに至るかの割合を示す指標を、「コンバージョンレート(転化率)」と呼ぶ。トップページや商品紹介ページの一定期間内のコンバージョン件数を同じ期間内のアクセス数、またはユニークユーザー数で割って算出する。インターネット広告の最終的な費用対効果を明らかにする上で重要な指標となる。

 商用目的のWebサイトでは、どれだけ多くのアクセスを獲得しても、売り上げにつながる最終成果であるコンバージョンが発生しなければ意味がない。このため、以下の3点に着目することが重要である。

  • それぞれの施策で獲得できたコンバージョンの件数
  • それぞれの施策で獲得したアクセス数のうちコンバージョンに結びついた割合
  • 1件のコンバージョンを獲得するのにかかったコスト。