コンテンツマッチとは、ヤフーの100%子会社であるオーバーチュアが提供するクリック課金型(PPC:pay per click)のコンテンツ連動型広告。2003年7月開始。ページの意味・内容を解析し、関連性の強い広告を自動的に配信・表示する。コンテンツターゲティング広告とも呼ばれる。Yahoo! JAPANやマイクロソフトのMSNなどの提携パートナーサイトの各コンテンツページに掲載される。

 コンテンツマッチは、検索連動型広告であるスポンサードサーチを申し込むと、自動的に配信が設定される。配信/停止はスポンサードサーチとは独立しており、いつでもインターネットの管理画面から変更できる。掲載順位は入札価格で決まり、コンテンツマッチとスポンサードサーチに異なる価格を入札することが可能である。

 Yahoo! JAPANやMSNなどの提携サイトにアクセスすると、表示ページのコンテンツに関連したコンテンツマッチ広告が配信される。例えば、2006年8月に提携サイトになった国内最大のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)である「mixi」では、コミュニティ欄にある音楽、映画、グルメ・お酒などの各カテゴリーに合ったコンテンツマッチ広告が最大3件表示される。

 提携パートナーサイトは、excite、MSN、OKWave、MapFan Web、All About、Vector、ぴあ、mixiの8サイト。このうち、excite、MSN、OKWave、All Aboutの4サイトはスポンサードサーチも掲載している。広告主にとっては、Webページのコンテンツに関連する広告であるためクリック率の向上が見込める一方、提携サイトにとっては増収策に位置づけられる。

 サービス提供会社やサービスの名称としてオーバーチュアを使っているのは日本と韓国だけ。ほかの国・地域では米オーバーチュア・サービシズを統合して発足したヤフーの一部門であるYahoo! Search Marketingの名称/ブランドを使っている。例えばコンテンツマッチの提携サイトを含むアドネットワークを、米国では「Yahoo! Publisher Network(YPN)」と呼んでいる。日本・韓国での社名変更の予定はない。コンテンツ連動型広告としては、ほかにグーグルの「AdSense」などがある。