ユニークブラウザとは、ある一定の期間内に、Webサイトに訪れた重複のないユーザーの数。1人のユーザーが何度も同じWebサイトを訪れても1人と数えられる。「訪問数」ではなく「訪問者数」を表し、Webサイトの人気や興味の度合いを判断する指標として重視される。ユニークユーザーと同義。

 Webサイトにおけるアクセス数の調査には、「ページビュー」「ビジット」「セッション」などもあるが、1人のユーザーであっても何度もアクセスすると数値が増加するので、Webサイトの人気や興味の度合いを判断する指標としては、必ずしも正確とは言えなかった。一方、ユニークブラウザは、実際のアクセス者数をカウントするため、ほかの指標よりも正確にWebサイトの人気度を知ることができる。

 一般には「ユニークユーザー」という用語が使われることが多いが、インターネット利用者動向調査の代表的な企業であるネットレイティングスのように、マーケティングリサーチ関連分野では、「ユニークブラウザ」という用語が使われるケースも増えている。

 ユニークブラウザを調べるにはいくつかの方法があるが、主に利用されているものはクッキーを使った調査方法。Webサイトを訪れた人にクッキーを発行し、ユーザーを特定することによりカウントする。ただし、クッキーの受け入れを拒否するユーザーがいたり、1人のユーザーが別のコンピュータからアクセスした場合に別のユーザーだと判断されたりすることもあるなど、ユニークブラウザを厳密に計測することは難しい。