Pluggable Authentication Modulesの略で,Linuxディストリビューションにおけるユーザー認証の中核となる仕組みです。PAMを用いれば,アプリケーション側に認証機能やユーザー情報の管理といった仕組みを持たせる必要がありません。ユーザー認証に必要なすべての処理をPAMに任せればよいことになります。


 PAMは,各種認証処理を実現するための関数を含んだライブラリです。このライブラリをアプリケーションに動的に組み込むことで,適切な認証機能が実現できます。

 PAMは設定によって,特定のユーザーだけの認証を許可したり,ユーザー認証をしようとすると警告を発したりなどの柔軟な認証処理が可能です。これらの設定は,/etc/pam.dディレクトリ以下の各ファイル,あるいは/etc/pam.confファイルに記します。