図1 シンボリック・リンクの作成。lnコマンドに-sオプションを指定します。
図1 シンボリック・リンクの作成。lnコマンドに-sオプションを指定します。
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 ファイルに別名を設定し,その別名で基のファイルにアクセスできるようにする「リンク」機能の1つです。基のファイルに別名を設けることを,LinuxなどのUNIX系OSでは“リンクを張る”といいます。そのうちの1形態が「シンボリック・リンク」です。

 UNIX系OSのリンクには,シンボリック・リンクとハード・リンクがあります。シンボリック・リンクはWindowsのショートカットと同様に,リンク作成時に新たなファイルを作成し,その中身としてリンク先のファイル名とパスが記述されます。

 ハード・リンクでは,ディレクトリに対してリンクを作れない,デバイスやパーティションをまたいでは作成できない,という制限があります。シンボリック・リンクにはこれらの制限がないため使い勝手がよく,より一般的に使われています。

 シンボリック・リンクの作成方法は図1の通りです。lnコマンドに-sオプション,ファイル名(またはディレクトリ名)と 別名(リンク名)を指定します。