システムを構成するデータやプログラムの情報を納めたデータベース。データに関する属性情報(メタデータ)を管理する「データ・ディクショナリ」と同義にとられることも多い。

 ソフトウエア開発ツールを使ってシステムを開発する際に、利用するデータの所在やファイルの仕様、プログラム間関連やデータベースの概要などの情報をリポジトリに格納して管理する。これによって、開発したプログラムがシステム全体とどのように関連しているかが明確になり、システムの保守時に修正の影響範囲の分析が容易になる。モジュール(プログラム部品)の再利用を促せるという利点もある。

 データ・ウエアハウスを構築する際には、格納したデータの属性情報を管理するリポジトリが不可欠になる。データの定義や所在、業務システムからデータ・ウエアハウスへの移行プロセス(データ変換方法)などを一元管理する。ユーザーがデータを利用する際に、目的にあったデータを選択するために使う。

 データの更新や追加など、リポジトリを適切に維持管理していくには手間がかかるため、専用の管理者が必要になる場合が多い。例えば、エンドユーザーが利用する用語とシステム用語を対応させたり、他の情報と関連させたりする作業も必要になる。