BPMはBusiness Process Managementの略。部門単位あるいは取引先などを含めた全社規模のビジネスの現状を把握することで、業務分析の実行や業務改善を支援する。

 実際には、BPMツールと呼ばれるソフトを用いて、企業における業務の流れ(ビジネス・プロセス)を表すダイヤグラム(図)を作成・修正し、BPMの把握や改善の手助けとすることが多い。

 BPMツールは、!)組織の構造、!)業務の流れ、!)使用するデータの構造などを定義して、企業におけるビジネス・プロセスの全体像を定義する。「受注」や「在庫引き当て」など業務の構成要素をアイコンで表示しており、それらを画面上で関連づけていくといった操作でプロセスの設定を進めることができる場合が多い。プロセスの表記法はツールによって異なるが、おおむねIDEF(Integrated Computer Aided Manufacturing Definition)やUML(Unified Modeling Language)などの業界標準に準じている。

 BPMツールは、EAI(Enterprise Application Integration)ソフトの一部としても使われる。BPMツールで作成したダイヤグラムから、EAIソフトによるシステム連携に必要な設定情報を自動的に生成。BPMツールでダイヤグラムを変更すると、EAIソフトに自動的に反映されるものもある。