ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、Wiki、Ajaxなど、Webの世界で広がりつつある新しい動きの総称。静的なコンテンツを一方的に公開している従来のWebの世界を「Web 1.0」と呼んで対比している。明確な定義はないが、次のような特徴を持つものとされる。

 まず、米グーグルが提供する各種検索サービスや翻訳サービスのように、「Webがアプリケーションのプラットフォーム」であること。アプリケーションをネットワーク上での利用に特化したサービスとして提供しており、パッケージを販売していた従来のソフトウエア・ビジネスとは根本的に異なっている。

 こうしたサービスで特に重要なのは、提供するデータの量と質だ。アマゾン・ドット・コムのカスタマー・レビューのように、「ユーザーが増えるほど充実し、他社がまねできないデータベース」を保有していることが、サービスを一層魅力的にしている。

 また、オンライン百科事典サービスのWikipediaは、不特定多数のユーザーが提供する情報で構成されている。このように、「集合知を利用する」、「コンテンツの提供者であるユーザーを信頼する」という点もWeb 2.0の特徴となっている。