ワープロ・ソフトWriterの画面
ワープロ・ソフトWriterの画面
[画像のクリックで拡大表示]
プレゼンテーション・ソフトImpress
プレゼンテーション・ソフトImpress
[画像のクリックで拡大表示]

 OpenOffice.org(オープンオフィス・ドット・オルグ,使い方を紹介したページ )はLinux,Solaris,Windowsなどで動作するオープンソースの統合オフィス・ソフトウエアです。ワープロ・ソフトWriter(写真1),表計算ソフトCalc,プレゼンテーション・ソフトImpress(写真2),画像描画ソフトDrawなどが含まれています。VBA(VisualBasic for Applications)に似たマクロ言語OpenOffice.org BASICも利用できます。
 OpenOffice.orgが注目を集める理由は複数あります。統合オフィス・ソフトウエアとして十分な機能を備えること,米Microsoft社が開発したMicrosoft Officeとの高いデータ互換性を備えること,Windows以外のOSでも利用できることが主な理由です。さらに,PDF(Portable Document Format)形式やFlash形式でファイルを出力できること,標準でプレゼンテーション・ソフトが含まれていることなどの利点もあります。

 OpenOffice.orgが誕生した経緯をたどると,ドイツStarDivision社が開発した「StarOffice」にまでさかのぼります。米Sun Microsystems社は1999年に同社を買収し,1999年8月にはStarOffice 5.2のバイナリ・コードを無償で公開しました。2000年7月にはソースコードを公開し,2000年10月からOpenOffice.orgの開発が始まりました。
 最初の正規版であるOpenOffice.org 1.0が公開されたのは,2002年5月のことでした。Sun MicrosysmtesはOpenOffice.orgの成果に基づいて,製品版である「StarOffice」(日本などでは「StarSuite」という名称です)を開発して提供しています。OpenOffice.org 1.0に対してはStarSuite 6を,その後継版のOpenOffice.org 2.0に対してはStarSuite 8を製品化しています。