図1 一般ユーザーのalias設定の確認例
図1 一般ユーザーのalias設定の確認例
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 Linuxなどでよく利用するシェル(bash)上では,長いコマンド名を短い名前に置き換えたり,常に指定するオプションをあらかじめ設定したりできます。これを実現するのが,エイリアス(alias=別名)です。

 エイリアスの設定は,aliasコマンドで確認できます。図1は,Fedora Core 5をインストールした直後に,aliasコマンドを実行した結果です。「alias」に続く部分が設定を表しています。設定の書式は次のようになっています。

別名='本来のコマンド'

 デフォルト(初期設定)の状態でlsコマンドを実行すると,表示される結果が色分けされるのは,「ls」が「ls --color=tty」となっているためです。

 新しく設定を追加する場合は,設定確認の実行結果と同じように
$ alias 別名='本来のコマンド'
と実行します。例えば,
$ alias sl='ls'
とすれば,「sl」と打ち間違えても「ls」を実行したことになります。この場合,slがlsに変換され,lsがls --color=ttyに変換されるため,実行結果は色分けされて表示されます。