写真 「$ ls -i」コマンドや「$ df -i 」コマンドでi-node番号や総数を確認できる
写真 「$ ls -i」コマンドや「$ df -i 」コマンドでi-node番号や総数を確認できる
[画像のクリックで拡大表示]

 LinuxなどのUNIX系OSでは,パーティションがExt2ファイル・システムやExt3ファイル・システムなどでフォーマットされると,ファイル・システムの管理領域とデータ領域などがパーティション内に作成されます。データ領域にはファイルの実データなどが記録されます。管理領域には,ファイルの実データが格納されている位置やファイル・サイズ,変更時刻などの管理情報が記録されます。この管理情報が「i-node(アイノードと呼ぶ)」です。

 Ext3ファイル・システムのiノードには,i-node番号,UID(ユーザーID),GID(グループID),ファイル・サイズ,ファイル作成時間,12個の直接参照アドレス,3個の間接参照アドレスなどが格納されています。i-node番号は,各ファイルやディレクトリを管理するための数値です。各パーティションの中で,ファイルやディレクトリごとに一意に割り当てられます。

 各ファイルやディレクトリのi-node番号は,「$ ls -i 」コマンドで確認できます。また,各パーティションごとに使用されているi-node番号の総数は,「$ df -i 」コマンドで確認できます(写真)。

 1つのパーティションに割り当てられるi-node番号の個数には上限があります。そのため,1ユーザーが小さなサイズのファイルを大量に作ってしまい,他のユーザーが書き込みができないような状況になることがあります。