KDDIのau携帯電話がアプリケーション・プラットフォームとして採用している「BREW」(binary runtime environment for
wireless)。米クアルコムが開発したプラットフォームである。au携帯電話上で実行できるアプリケーションとして「EZアプリ」があり,現行機種のEZアプリはすべてBREWを採用している(BREWの概要はこちら)。
BREWは,高セキュリティ環境を提供しているのが特徴の一つ。たとえばコンシューマ向けのEZアプリ(BREWアプリ)は,KDDIが指定する「公式コンテンツ・プロバイダー」だけに配信が許可されている。また,公式コンテンツ・プロバイダーであっても,作成したアプリがKDDIの検証プログラムに合格しなければ配信できないといった制約がある。ユーザーは,ウイルスなどの悪意あるプログラムの侵入や改ざんといった危険から守られた環境の中で,安全にEZアプリを使えるわけだ。
企業が業務アプリケーションなどで利用する場合には,アプリケーションのサイズに上限はない。また,TCP/IP上の任意のプロトコルを利用できるため,通信の自由度が高い。携帯電話に搭載されるCPUの高速化や,メモリー容量の増大も手伝い,自由度が高く,高度な業務アプリケーションの開発が可能である。
BREWアプリを使ったソリューションが
ASPサービスなら短期間・低コストで導入可
このようなBREWアプリケーション・プラットフォームの特徴から,EZアプリ(BREWアプリ)を活用したビジネス・ソリューションがすでに多く提供されている。KDDIは,EZアプリ(BREWアプリ)を用いたモバイル・ソリューション事業を展開するベンダー企業を支援するために,「KDDIモバイルソリューションパートナ」(KDDI-MSP)制度を設立。現在は,このKDDI-MSPに参加するベンダー企業から,ビジネスに活用できるEZアプリ(BREWアプリ)とソリューションが続々と登場している。
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図1 BREWアプリを使ったASPサービス
ASPサービスを利用すると,セキュリティ対策,GPS連携,営業支援など,自社でシステムを構築しなくても手軽に効果を得られる。
※図をクリックすると拡大図を表示します。 |
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今回は,ビジネス向けEZアプリ(BREWアプリ)ソリューションの中でも,企業での導入が比較的容易な単体のアプリやASP(application service
provider)サービスを紹介する。ASPサービスならば,導入企業ごとにアプリケーションを一から開発する手間がなく,大掛かりなサーバーの構築なども不要である(図1)。導入までの期間は短く,初期導入コストも抑えられる。また,ASPサービスは,短期間の利用が可能なものが多く,本格導入前の小規模なテストにも適している。
携帯電話を紛失した時などに遠隔制御でデータを消去できるセキュリティ・ソリューションや,スタッフ間の情報共有を促進するグループウエア,CRM(customer
relationship management)ソリューション,カメラ機能やGPS(全地球測位システム)機能と連携して画像や位置情報を取得して管理できるソリューションなどが,ASPサービスとして提供されている。