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安全対策と豊富な端末連携機能
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当初は,高速に処理できるBREWの特徴を強みにして,コンシューマ向けのゲーム・アプリを中心に提供していた。一方でKDDIは,携帯電話に法人向けの業務アプリケーションを搭載するためのプラットフォームとしても着目。携帯電話のCPU高速化やメモリー容量の増大に伴い,実際に多くの業務アプリが使われるようになった。さらに,2005年4月1日に完全施行された個人情報保護法を受けて,端末内に保存したデータをリモート操作で消去できるといったセキュリティ面でのBREWの特徴にも注目が集まっている(写真1)。
この連載では,BREWアプリをビジネスで活用するためのソリューションを紹介する。1回目は,法人向けのアプリケーション・プラットフォームとしてのBREWの特徴を解説する。
共通APIで機種に依存しないアプリを開発
プロトコルやアプリ容量に制限なし
BREWは,KDDIが採用した携帯電話の通信方式「cdmaOne」の開発元である米クアルコムが,2001年1月に開発したアプリケーション・プラットフォームである。機能追加を重ねて,現在の最新バージョンはBREW3.1へと進化。CDMA対応携帯電話に広く搭載され,現時点では日本のKDDIも含めて,世界29カ国の56通信事業者,40携帯電話メーカーがBREWを採用している。
携帯電話の上で動くアプリケーションの主なプラットフォームとしては,BREWのほかにJavaや英シンビアンが提供するSymbian OSなどがある(表1)。Javaは,国内ではNTTドコモが「iアプリ」で,ボーダフォンが「Vアプリ」で採用している。Symbian OSは,ボーダフォンの「Vodafone 702NK」「同II」やNTTドコモの「FOMA M1000」といった,いわゆるスマートフォンが搭載する汎用OSである。
表1 携帯電話向けの主なアプリケーションの特徴
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BREWは,よく対比されるJavaとは違い,専用の開発言語を持たない。アプリケーション開発には汎用言語のCまたはC++を用いる。KDDIは携帯電話上のアプリケーション実行環境とパソコンでの開発環境,アプリケーション配信環境をそろえて提供する。
携帯電話上のアプリケーション・プラットフォームとして,BREWは共通API(application programming interface)を用意する。このため開発したBREWアプリケーションは,BREW対応携帯電話ならば,基本的にはメーカーや機種に依存せずに,インストールして実行できる。
BREWのプラットフォームは,Javaのような仮想マシン(VM)を必要としない。仮想マシンのオーバーヘッドが発生しないため,Javaよりも高速な処理が可能である。
通信プロトコルは,JavaがHTTP(hypertext transfer protocol)/HTTPS(HTTP over transport layer security / secure sockets layer)だけに限定されるのに対し,BREWとSymbian OSはTCP/IP上の任意のプロトコルを利用できる。また通信事業者が用意するゲートウエイを経由しない自由度の高い通信が可能である。
BREWは,企業利用の場合ではアプリケーションのサイズに制限を設けていないため,より自由度の高い業務アプリケーションの開発が可能である。Symbian OSもアプリケーション・サイズに制限はない。