ポイントはここ!

●ITインフラを抜本的に見直し、iPad導入でも全体ではコスト削減

●営業活動の管理から動画プレゼン、社内申請、会議までフル活用

イオンディライト

 イオングループで総合ファシリティーマネジメント事業を展開するイオンディライトは2011年10月、パソコンやメール、通信回線などのITインフラを抜本的に見直してコストの大幅な削減に成功した。それまでITインフラにかかっていたコストは月4100万円。米アップルのタブレット端末「iPad」を営業担当者など約700人に配布したが、それでも全体では1割減の月3690万円に抑制できた。

 同社の取り組みで興味深いのは、コスト削減だけでなく、生産性向上を目指して社員のワークスタイルをがらりと変えたこと。仮想デスクトップでいつでもどこでも働ける環境を用意し、東京本社と幕張事務所(千葉県)の営業部門にフリーアドレス制を導入した。営業担当者は基本的にiPadだけで日々の業務をこなす。顧客へのプレゼンテーションには動画を取り入れ、担当者ごとにバラつきがちな提案を画一化すると同時に訴求力のアップにつなげている。