写真●シャイニングサービスの大和久正人社長
写真●シャイニングサービスの大和久正人社長
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 プロパンガス販売を中心に住設機器やエネルギーなど生活関連サービスを展開するシャイニングサービス(千葉県船橋市)は、社内のExchangeサーバーやファイルサーバーを撤去し、すべてクラウドに切り替える。並行稼働を開始しており、9月末には切り替えを完了する。

 同社は基幹系システムも2008年にクラウドに移行しているため、9月末の切り替え後、同社からサーバーは1台も無くなる。オフィスに残るのはネットワーク回線と約60台のクライアントPC、複合機になる。

 同社では、本社工場と7つの営業所で計5台のサーバーが稼働している。コストを試算した結果、移行で削減できるのはせいぜい1割程度だったが、クラウドにすればサーバー管理に人手が要らなくなる点を重視して踏み切った。同社の大和久正人社長は、「5年ほど今のインフラを使ってきたが、自前で維持することにリスクは感じこそすれ、メリットは感じなかった」と語る。

 新システムでは、電子メールにExchange Onlineを使い、ファイルサーバー、Webサーバー、ディレクトリ管理などをAmazon Web Services(AWS)上で動かす。このほか、シングルサインオンを実現するため、セシオス(東京都文京区)が提供するID連携SaaS「SeciossLink」を使う。このほか、ENEOSグローブが販売店向けに提供している販売管理およびガスの配送予測システムもAWSに移行する。