写真1●Maphis 吉田くんバージョン
写真1●Maphis 吉田くんバージョン
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写真2●街歩きのコース選択画面
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 松江市は、2013年7月27日より、同市が支援した高専生作のRubyアプリを観光事業で活用している。松江市はRubyを核としたIT産業振興施策「Ruby City MATSUEプロジェクト」を実施している。同プロジェクトで支援する学生のアプリを、市の観光事業で活用するのは初めてという。

 アプリは、松江工業高等専門学校(松江高専)の情報工学科4回生難波隼也氏らが開発したRuby on Rails製のスマホ向けWebアプリ「Maphis(マフィス)」。パズルと地図を組み合わせて目的地をゲーム感覚で目指す街歩きアプリだ。2011年全国高専プロコン課題部門で特別賞受賞を受賞。松江市の2012年度「実践的Rubyプログラミング実習補助事業」の支援を受けている。

 Maphisを活用しているのは、松江歴史館で7月27日から開催されている「~吉田くんプロデュース~小泉八雲“KWAIDAN”の世界」。しまねSuper大使を務める「秘密結社 鷹の爪」の吉田くんと小泉八雲の怪談コラボレーションイベントだ。小泉八雲の怪談6作品を、吉田くんがプロデュースしてフラッシュアニメ化、同館で公開している。またMaphisを使った街歩きイベント「怪談ノ地ヲ制服セヨ!~スマホでまちあるき~」も行う。

 このイベントに向け、Maphisの「小泉八雲“KWAIDAN”の世界向け吉田くんバージョン」を2013年度の「実践的Rubyプログラミング実習補助事業」により作成した。デザインを吉田くんバージョンにしたほか、Maphisをチューニングして高速化した。デザインは歴史館担当者と学生が相談しながら作成。特典画像のダウンロード機能なども追加した。チューニングのサポートは松江市内のIT企業が担当した。

 「実践的Rubyプログラミング実習補助事業」は、松江市の教育機関でのプログラミング実習などを支援する施策として2011年度から実施している。

 松江歴史館の「~吉田くんプロデュース~小泉八雲“KWAIDAN”の世界は」2013年9月1日まで開催されている。