ポイントはここ!

■固定電話を中途半端に残さず、フリーアドレス制で携帯電話に一斉切り替え

■スマートフォン導入による通信コスト増は、データ通信カードの解約で抑制

日本たばこ産業(JT)

 野菜飲料などの製造・販売を手掛けるカゴメは2013年3月、NTTドコモのスマートフォン「GALAXY S III SC-06D」(韓国サムスン電子製)を約1100台導入した。メールやスケジュールの閲覧、社内情報の確認、各種申請や承認などに使う。移動中の隙間時間や社外における空き時間を有効活用することにより、生産性向上と意思決定の迅速化につなげる。

 同社で興味深いのは、約3年前から携帯電話を用いた内線網に全面移行し、「固定電話は一部を除いてほぼ残っていない」(東京本社経営企画本部情報システム部東京システムグループの秦誠課長)ことである。東京本社や名古屋本社ではフリーアドレス制も導入しており、社員が社内外のどこでも快適に仕事ができる環境を整えている。今回のスマートフォン導入で機動性をさらに高めていく考えだ。