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事例データベース

フロントフィールド警備保障
巡回警備にスマホ導入、異状を写真で報告

GPSと時刻記録で信頼度を上げる

小林 暢子=日経情報ストラテジー 2012/09/13 日経情報ストラテジー
写真1●スマホの画面をタッチするとGPSで取得した位置情報と時刻が記録される
写真1●スマホの画面をタッチするとGPSで取得した位置情報と時刻が記録される
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写真2●異状を撮影すると報告書に取り込まれる
写真2●異状を撮影すると報告書に取り込まれる
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写真3●フロントフィールド警備保障の関周二取締役(右)と皆川誠警備長
写真3●フロントフィールド警備保障の関周二取締役(右)と皆川誠警備長
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 工場などの警備を行うフロントフィールド警備保障(神奈川県厚木市)は、スマートフォンを使った警備日報作成システムを導入。2012年9月からTOTO茅ヶ崎工場での警備業務で利用を始めた。巡回するポイントごとにスマホの画面をタッチするだけで、時刻とGPSで取得した位置情報を入力。巡回が終わると日報を自動作成する。警備の精度を上げて顧客企業の信頼を高めるのに加え、日報のデジタル化により保管の手間を軽減する。ゴーイング・ドットコム(東京都台東区)のスマホ向けの報告業務サービス「SmartAttack」を採用した。

 フロントフィールドは80人の警備員を抱え、主に大手企業の生産設備に派遣する。従来は紙の日報を使って、巡回警備のポイントごとに巡回時刻と異状の有無を書き込み、顧客の責任者に提出していた。しかし手書きの書面では、実際に巡回していなくても時刻を書き込めてしまうため、「顧客に対して巡回した事実を証明できるようにしたいと考えていた」と関周二取締役統括部長は話す。

 2012年春に参加したビルメンテナンス協会のセミナーでSmartAttackを知り、G-SMART(東京都台東区)の支援を得て導入した。巡回ポイントを登録しておくと、その場所で画面をタッチするだけでGPSで取得した位置情報と時刻が記録される(写真1)。いったん登録した情報は後から修正できないため、巡回した事実の証拠となる。巡回が終了すると、エクセルにデータをはき出したうえでPDFファイルに変換し、巡回日報を自動作成する。施錠忘れなど何らかの異状があった場合、スマホのカメラで撮影しておくと日報に反映される(写真2)。利用料金は1IDにつき月額1890円。

 2012年9月からTOTO茅ヶ崎工場(神奈川県茅ヶ崎市)の警備業務に導入した。TOTOの梅田弘人茅ヶ崎工場長は「巡回の漏れがないことを確認でき、安心感が増した」と話す。また各ポイントで残業している社員がいる場合は異状として報告されるので、「残業が常態化している部署を把握しやすくなる」と意外な効用も評価する。

 同拠点の警備長を務める皆川誠氏は、「引き継ぎ業務が効率化できた」と話す。3交代制で巡回しているため、異状があった場合など、次のチームに申し送りをしなくてはいけなかった。スマホで前回巡回時の異状を確認できるので、申し送りの時間を大幅に短縮できたという。

 現在は日報をプリントアウトして、TOTOに提出しているが、11月からはデータでやり取りする予定。紙やファイリング業務を削減できる見込みという。

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