ポイントはここ!

●端末管理サービスを活用し、200項目以上にわたって機能を細かく設定

●ランチャー(起動)アプリで不正操作を抑制しながら使いやすさを向上

さわやか信用金庫

 さわやか信用金庫はスマートフォンで渉外担当者の集金業務を支援するシステムの導入を進めている。2012年4月に端末の配布を始め、450人の渉外担当者への展開を終えた。

 信用金庫の渉外用端末としてはハンディターミナルが一般的である。さわやか信用金庫も以前はそうだった。ただ、端末の価格は1台30万円程度で、5~6年ごとの端末更新のたびに数億円の費用がかかる。そこで4年前、ハンディターミナルをやめ、安価で持ち運びやすい携帯電話に切り替えた。今回はそれをスマートフォンに置き換え、使い勝手を高める(図1)。端末はKDDI(au)のAndroid機だ。

図1●スマートフォンを活用して渉外担当者の集金業務などを支援<br>Android搭載スマートフォンを顧客情報の照会や取引情報の入力、モバイルプリンターを用いた預かり証の発行などに使う。KDDIの閉域網サービスを使って通信のセキュリティを確保した。
図1●スマートフォンを活用して渉外担当者の集金業務などを支援
Android搭載スマートフォンを顧客情報の照会や取引情報の入力、モバイルプリンターを用いた預かり証の発行などに使う。KDDIの閉域網サービスを使って通信のセキュリティを確保した。
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 携帯電話を渉外担当者の支援に活用している信用金庫はまだ少なく、スマートフォンに至ってはかなり珍しい。防水で頑丈な端末が登場するとともに、「KDDI 3LM Security」などにより、紛失/盗難時の遠隔ロックやデータ消去を含め、端末を細かく制御できる環境が整ったから導入できた。不正な操作を抑止する仕組みも取り入れ、セキュリティ確保には万全を期した。