ポイントはここ!

●APNからIP-VPNを介し、セキュアな社内ネットワーク接続を実現

●業務で使うアプリケーションはすべてパソコンと共用に

アステラス製薬

 2005年4月に山之内製薬と藤沢薬品の合併により誕生したアステラス製薬は、競合他社と同様、MR(医療情報担当者)を中心にモバイル環境の整備を積極的に進めている。

 そして2011年7月、Androidスマートフォンの「GALAXY S」とパソコン(PC)にUSB接続して使うLTE(Long Term Evolution)対応データ通信端末「L-02C」を全社的に導入した(図1)。NTTドコモのフィーチャーフォン(従来型携帯電話)からのリプレースである。

図1●アステラス製薬ではAndroidスマートフォンとLTEデータ通信端末の両方を活用している<br>MR(医療情報担当者)を中心に約5000人に展開。大半はスマートフォンとパソコン(LTEデータ通信端末)を併用する。
図1●アステラス製薬ではAndroidスマートフォンとLTEデータ通信端末の両方を活用している
MR(医療情報担当者)を中心に約5000人に展開。大半はスマートフォンとパソコン(LTEデータ通信端末)を併用する。
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 スマートフォンを大規模に導入する例は徐々に増えてきているが、Android端末を大規模に展開しているケースはまだ案外少ない。アステラス製薬の場合は、これに加えてLTEサービスの「Xi」も併せて大規模に導入したという、ほかにはあまり見られない事例である。