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東京ヴェインクリニック
治療説明から手術中のナビゲーションまでiPadで

松元 英樹=日経パソコン 2011/09/12 日経パソコン

 東京ヴェインクリニック(東京・豊島区)は、腿などに血管が浮き出る下肢静脈瘤の治療が専門。2011年6月から、電子カルテの参照、患者への治療方法の説明、手術時の情報表示とさまざまな用途にiPadを活用している。

 開業は2008年。当時から、同クリニックでは、システムインテグレーターのデジタルグローブが提供するクラウド型電子カルテサービス「OpenDolphin」を利用してきた。iPadを導入したのは、デジタルグローブが投入したiPad版アプリを試しに使ってみたいと考えたのがきっかけだった。従来は電子カルテの入力や参照にはMacを利用していた。

 iPadで電子カルテを表示するメリットは、「起動が早く、必要なときに必要が情報が即座に参照できること」(近藤啓介院長)。夜間など自宅にいるときにも、緊急で患者から問い合わせを受けることもある。そんな時も自宅からiPadで電子カルテが素早く参照できる。「アップルが好きなので、iPadを試してみたかった」(同氏)と新ジャンルの機器に対する興味もあった。

 さらに、患者に症状や治療法を説明することにも役立てている。下肢静脈瘤とはどんな病気なのか、どんな治療をするのかといった点について、画像や動画をふんだんに使った資料を見せる。患者には「分かりやすいと評判で、興味を持って見てくれている」(同氏)と効果を実感している。

 手術中でもiPadを活用している。同クリニックでは、治療後すぐに帰宅できる日帰りのレーザー手術を実施することが多い。手術を効率よくこなすため、超音波検査の結果など各種データをiPad上で参照しているのだ。従来は、これらのデータを紙に印刷していたが、手術中に何10枚という膨大な資料から必要な情報を探していると、効率が悪いし、紙が散乱する恐れもある。iPadであれば、タッチパッドの操作で、必要な情報をすぐに呼び出せる。もちろん、手術中は衛生面の問題があるため、近藤院長ではなく、看護師が代わりにiPadの操作をしている。

東京ヴェインクリニックの近藤啓介院長
[画像のクリックで拡大表示]
iPadの画面で治療方法などの説明
[画像のクリックで拡大表示]

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