86カ所の営業店が窓口業務で利用する営業店システムを刷新した。窓口担当者が顧客への応対に集中できるように、ユーザーインタフェース(UI)を大幅に改善した。

 例えば、顧客に販売できる商品の一覧が画面上に自動表示され、窓口担当者がマウスで選択できるようにした。操作の負担を減らすことで、窓口担当者に顧客と対話できる余裕を持たせる。従来のシステムでは、窓口担当者が商品コードを確認してシステムに手入力する必要があったため、応対に集中するのが難しかった。

 窓口担当者が顧客応対に集中できるようなUIのあり方を探るため、要件定義に入る前に、従来業務での課題、新システムで行う業務の流れを見える化した。見える化には、開発に携わった日立製作所の業務分析手法「Exアプローチ」を採用。その手法を用いて最適なUIを見極め、システムに反映させた。