グループで所有する84台の物理サーバーを仮想化技術を使って8台のサーバーに統合する。運用管理コストの削減が主な狙いだ。2010年末からサーバー統合を開始し、2011年中をメドに全ての統合を完了する。

 サーバー統合の対象は、グループ企業22社、社員1万9000人が利用する「生活系」と呼ばれる社内ポータルや決裁・申請などの機能を持つ情報系システムである。

 日本ヒューレット・パッカードのブレードサーバー「HP BladeSystem」と、ストレージ「HP StorageWorks P4000 SAN」を利用し、仮想環境による情報系インフラを2010年9月に構築した。現在は物理サーバー上のシステムを順次、新インフラに移行している。サーバー統合後はスマートフォンを使った情報系システムの構築も進める予定である。

 システム基盤の構築・移行はグループ傘下のキヤノンITソリューションズが手掛けた。