約250台のサーバー上で動作するシステムを対象とした統合共通基盤を、クラウドコンピューティングとして構築。2011年3月から6月にかけてシステムを移行する。

 日新製鋼はシステム基盤の刷新において主に三つを目的とした。それは「必要な資源のみを利用することで運用費用を固定費から変動費にする」「セキュリティや災害対応の強化による事業継続性の向上」「サーバー運用や定期的な更新に掛かる費用の削減」である。これらを実現するためにクラウドに取り組むことになった。

 利用するクラウドサービスは、日本IBMの「マネージド・クラウド・コンピューティング・サービス」。これは、日本IBMのデータセンターにある仮想化されたシステムリソースを、ネットワーク経由で従量課金制にて提供するもの。業務量の増加に応じて、通常のリソース使用量の最大4倍まで自動的にリソースを増加できる。