本社とグループ会社で利用していた独SAPのERPパッケージ「SAP R/3 4.6C」を、「SAP ERP 6.0」にバージョンアップした。IFRS対応などに備える。プロジェクトでは、バージョンアップに伴う影響範囲を分析するクラウドサービス「Panaya」(イスラエルPanaya社提供)を利用。手作業では6カ月程度かかると見込まれていた分析工程の期間を1カ月で完了させた。

 Panayaを使えば、ERPのバージョンアップで影響が及ぶアドオンプログラムと、(ERPが取得している)利用履歴から、使われているアドオンプログラムを洗い出すことができる。その結果、影響が及ぶアドオンプログラムは約1400本で、使われているのはこのうち約550本と判明。550本を修正することで作業工数を大幅削減できた。バージョンアップ作業はアイ・ティ・フロンティアが担当し、1年半でプロジェクトを完遂させた。

■変更履歴
「IFRS対応などが主な狙いである」としていましたが、正しくは「IFRS対応などに備える」です。お詫びして訂正します。また、約1400本のアドオンプログラムについての説明が不足しておりました。いずれも本文は修正済みです。 [2011/2/4 17:30][2011/2/7 19:10]