サントリーグループは新たにプライベートクラウド基盤を構築し、既存の業務システムの一部を移行させた上で運用を開始した。これを皮切りに、業務システムが稼働しているサーバーのうち、約6割をプライベートクラウドに移行していく。

 移行対象とする既存システムのサーバーについては、従来の約2割にまで物理的な台数を減らし、コストを削減する。同時に、各システムのリソース増強や信頼性の向上も図る。また、サーバーの電力消費量を減らし、グループを挙げて取り組んでいるCO2排出量の削減にもつなげる。

 クラウド基盤の構築およびシステムの移行作業は、グループ会社のサントリービジネスエキスパートとサンモアテックが富士通と共同で実施した。仮想化ミドルウエアはVMware、ブレードサーバーには富士通の「PRIMERGY BX900」をそれぞれ採用した。