茨城県や東京都で主に展開している年商1000億円規模の食品スーパー、エコスは、2011年度(2011年3月〜2012年2月)から、予算・実績(予実)管理を月次から週次へと細かくする。「週間の実績をすぐに行動に結びつけることで、経営のスピードアップを目指す」(情報システム部の岩佐和敏部長)。定番商品を中心に週次の予実管理に踏み切る予定だ。
週次化に備えて2010年6月、予算策定支援システムを新規導入。予算策定作業を省力化するとともに、基幹システムの実績値を店長が手軽に参照できる仕組みを整備した。週次化よりも先に、2010年11月中旬から、新システムを利用して2011年度の予算編成に着手することも予定している。
新システムでは、本部の経営企画担当者が作成した予算を、約60店舗の店長や、店舗の支援を担当するマネジャーがウェブブラウザで閲覧し、必要に応じて修正し、週次の予算を編成する。ワークフロー管理機能を備えた新システムにより、こうした作業が可能になった。月次だと、その月に日曜日が4日あるのか5日あるのかなどの要因で売り上げが大きく変わってしまうなどの理由で店舗のコントロールが難しかったという。
本部で集中的に予算を管理できるようになったことで、年度の予算の編成作業や修正作業も省力化される見込みだ。これまでは年度の予算編成作業だけで4カ月以上かかっていたうえ、「常に予算の見直し作業が発生して、集計と調整にも時間がかかっていた」とエコス経営企画部予算管理担当の小林智氏は話す。
従来の年度の予算編成では、本部の1人の担当者が表計算ソフトのエクセルで予算を作成し、エクセルのファイルを電子メールで店長や、複数の店舗を統括するストアマネジャーに配布していた。予算を修正する際は店長やマネジャーと電子メールや電話でやり取りし、修正を反映したエクセルのファイルを再び電子メールで店舗に配布していた。
また、POS(販売時点情報管理)や在庫、仕入れといった過去データは紙で閲覧する店長が多く、エクセルで作成した予算とこれらの紙の資料を見比べながら予実管理をしていた。こうした手間もあって、予実管理の頻度を高めるのが難しかった。
予算編成の支援システムは日本インフォア・グローバル・ソリューションズの業績管理ソフト「InforPM 10」を利用して構築。サーバーのOSにはウィンドウズを採用した。システムの構築は経営企画部が中心となり、情報システム部が支援した。