IT部門にある3000台のPCを仮想デスクトップ環境に移行した。目的は、PCのセキュリティ強化とユーザーの利便性向上。仮想デスクトップ製品にはヴイエムウェアの「VMware View」を採用した。

 仮想デスクトップは、サーバー側に用意した仮想マシン上でデスクトップ環境を稼働させる手法。同行では、IBMのブレードサーバーにVMwareの仮想化ソフトを導入し、仮想マシンを構築した。サーバー1台当たり、83~86台の仮想マシンが稼働。各仮想マシンでWindows XP、およびデスクトップソフトが動いている。

 仮想マシンと、ユーザーが利用する端末とは画面転送方式で情報をやり取りする。同行は仮想デスクトップの導入に合わせて、新たなシンクライアント端末「Wyse V10L」を導入した。

 仮想デスクトップは、各ユーザーのデスクトップ環境をサーバー側で一元管理できることなどがメリット。同行では、ウイルス対策ソフトのパターンファイル更新などの手間が減らせるとみている。今後必要となるWindows XPのバージョンアップについても、サーバー側で一括対応できるメドが付いたとする。

 同行は、今回の3000台に続けて、行内OA用PCの仮想デスクトップ化を進めていく計画である。