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日経コンピュータ

業種 大阪証券取引所
FX市場を創設、処理スピードは2ミリ秒

2010/03/09
森山 徹=日経コンピュータ
画面●大証FXのトップ画面
画面●大証FXのトップ画面
[画像のクリックで拡大表示]

 大阪証券取引所は、「外国為替証拠金取引市場(大証FX)」を創設した(画面)。処理が高速であることが特徴。注文受付、約定ともに各2ミリ秒程度でこなす。システムの開発は、シンプレクス・テクノロジーが担当。「提案依頼書(RFP)」では50ミリ秒を目標に掲げたが、メモリーを活用することで処理時間を大幅に短縮した。

 「システムの性能と信頼性にはこだわった」。大阪証券取引所 システム本部の山森一頼氏は、新システムの開発方針をこう話す。FX市場への参入に伴い、売買/相場/清算システムを新たに構築した。高速処理を実現したポイントは、メモリーを活用する「オンメモリー型」アーキテクチャの採用にある。売買システムはメモリー上でトランザクションを処理し、その結果を非同期でデータベースに書く。こうしたデータ制御の仕組みを作り込んだ。

 トレーディングシステムのスクラッチ開発でありながら、開発期間は14カ月(要件定義〜本番稼働)と短かった。そこでプロジェクト開始時に、成果物の定義や、プロジェクトの進め方について大阪証券取引所とシンプレクス・テクノロジーが綿密に協議した。

 開発については、できるだけシンプレクス・テクノロジーが持つノウハウを生かそうと考えた。シンプレクス・テクノロジー 金融フロンティアグループの杉浦英和氏は「それまでのプロジェクト経験から、大証にどんなサービスが必要か、どれくらいの規模になるのか、当たりが付けやすかった」と振り返る。

 システムのプラットフォームはLinux。売買/相場システムのアプリケーションはC言語で開発した。Javaで開発した清算システムは、StrutsやSpring Framework、Hibernateといたアプリケーションフレームワークを活用している。

 開発工程では、ソースコードレビューを効率化する目的でツールを利用した。コベリティが提供する解析ツール「Coverity Static Analysis」を導入し、C言語およびJavaプログラムの自動解析を実施。排他制御やメモリーの解放し忘れといった問題点を効率よく検出できたという。

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