医薬品メーカーの第一三共は,研究開発やサプライ・チェーン,マーケティングといった業務のドキュメントを社内外で共有・配信するシステムを導入した。業務提携先や業務委託先,共同開発先など,国内外のパートナー会社とドキュメントを共有する。稼働開始は2009年10月から。

 自社でサーバーを保有せず,米IntraLinksが提供するドキュメント管理向けクラウド・サービス「IntraLinks Exchanges」を利用した。同サービスは,米国公認会計士協会の監査基準書に基づく認証を受けており,高いセキュリティ・レベルを確保している。アクセス権限によるファイルの印刷やダウンロード,スクリーン・ショットの記録を制限する機能も搭載。これにより,新薬開発やM&A,戦略的販売体制の構築など,機密性の高い情報を社内外で管理・配信できると判断した。

 新システムの導入によって,インターネット上のセキュリティが確保された環境で,関係者が効率的・安全にドキュメントを閲覧できるようになったほか,意思決定プロセスの迅速化,社外との文書共有におけるアクセス権限管理や証跡管理が可能になった,としている。

 システム開発は,電通国際情報サービスが手掛けた。