ネット市場調査会社のクロス・マーケティングは,米Amazon.com傘下の米Amazon Web Servicesが提供するクラウド・コンピューティング・サービス「Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)」を利用して,システム基盤を構築した。本格稼働は2009年12月から。

 同基盤は,クロス・マーケティングの顧客企業がネット上で市場調査を実施する際に使うJavaアプリケーション用のプラットフォーム。IaaS(Infrastructure as a Service)のAmazon EC2を利用し,70台の仮想サーバー環境を構築。その上でアンケート回答やデータ分析用のJavaアプリケーションを稼働させた。

 同社では従来,アンケートの回答が集中するピーク時に合わせてシステム基盤を設計しており,事業規模の拡大とともにサーバー台数は増え続けていた。Amazon EC2の利用によって,所有する物理サーバー台数を削減するほか,効率的なリソース管理につなげるとしている。構築は自社で実施した。