アサヒビールは2009年9月,ビール用の炭酸ガスボンベを無線ICタグで個体識別して効率的に管理するシステムを稼働させた。生ビールなどを提供するために使う炭酸ガスボンベにICタグを取り付け,飲食店などに販売する際にICタグを読み取って記録する。

 破裂などの危険性がある高圧ガスを充填するガスボンベは,納品や返却の際などに個別IDを記録することが義務付けられており,従来は手書きで伝票に記入していた。これをICタグの読み取りに置き換えることで,記録の手間の低減と正確性の向上を図る。

 ICタグの周波数帯は長距離通信が可能なUHF帯。ハンディ型リーダー/ライターでIDを読み取る。読み取ったデータは日本パレットレンタルの物流管理ASPサービス「epal」で管理する。システムの導入も同社が支援した。