国内外の出張に伴うチケット手配を代行する出張専門旅行会社のJTBビジネストラベルソリューションズ(JTB-CWT)は,自社の受発注システム「B+PLUS」と,顧客企業の会計システムを接続するための連携基盤を構築し,10月1日に本格稼働させた。

 この連携基盤は,航空会社や鉄道会社のシステムと接続するB+PLUSと,顧客企業のSAPの会計パッケージを接続するためのもの。SAPのミドルウエア「SAP NetWeaver Process Integration(PI)」を用いて構築した。XMLベースのメッセージを送受信するアプリケーションを開発したほか,PI用のサーバー,管理用のサーバー,関連するミドルウエアを新たに導入した。

 連携基盤を用いてシステムを接続すると,顧客企業の会計システムからB+PLUSに出張申請データが送信され,その情報を受信したB+PLUSはデータを指定のフォーマットに変換して航空会社や鉄道会社のシステムに送信する。これまで同社のスタッフが行っていた受注・手配業務を自動化できるので,この仕組みを用いた出張手配の手数料は,従来の方法の1~2割安くする。

 連携基盤の構築はテクノスジャパンが手掛けた。この連携基盤を用いてシステムを接続する場合,PIの導入とパッケージの設定変更が必要となる(テクノスジャパンが提供)。