総合ディスカウント・ストアのミスターマックスは2009年8月25日,新しい商品発注システムの全店展開を完了した。新システムは,同年4月から,九州,中国,関東の全42店に展開を進めてきた。

 最大の特徴は,需要予測と在庫管理の精度を高めたこと。定常的に取り扱っている約3万5000品目に対して,店舗ごとの販促や特売,処分販売,イベントなどを考慮して需要予測を定期的に自動実行。この需要予測に基づいて各店舗の基準在庫量を自動的に見直し,それをベースに仕入先への発注量を決める。

 この仕組みにより,先行導入した店舗ではすでに,商品在庫量の10%以上の削減と欠品率の半減を実現したという。

 新システムに関するコンサルティングと開発は,日本IBMとIBM ビジネスコンサルティング サービス(IBCS)に委託した。