航空機関連部品メーカーのジャムコは2009年9月,航空機内装品の製造,販売,受注などの業務を一元的に管理するERP(統合基幹業務システム)パッケージを本格稼働させる。これにより,業務ごとに個別に構築していた,ほぼすべての既存システムをリプレースする予定だ。
同社はERPの稼働で,製造,在庫管理,会計などの業務をすべて連動する形で実現できるようになる。設計部門が登録した部品構成情報を,製造計画にそのまま反映したり,部品ごとの原価を管理したりできる。製造原価は従来,月単位でしか分からなかったが,ほぼリアルタイムに調べられるようになるという。
ERPパッケージは国内3拠点に導入し,海外拠点への展開も計画している。日本インフォア・グローバル・ソリューションズのERPパッケージ「Infor ERP LN(旧Baan)」を採用し,同社が導入を支援した。今後,航空機整備の部門にも導入する予定である。