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事例データベース

三井住友建設
SCMツールで搬入作業をJIT化

高層マンション躯体工事の生産性を5割増

島津 忠承=日経情報ストラテジー 2009/04/21 日経情報ストラテジー

 三井住友建設は2009年3月に完成させた超高層マンション「ブリリアマーレ有明タワー」(東京都江東区)の建築で、自社開発した施工管理ツール「Foreman.net(フォアマン・ドット・ネット)」を初めて稼働させた。同ツールを活用して建築資材をジャスト・イン・タイム(JIT)で搬入することによって、柱や梁(はり)などの躯体(くたい)を構築する現場作業の滞留を防止。総戸数1081戸の物件の躯体を、従来の1.5倍のスピードに相当する1日当たり12戸ペースで構築した。

 同社は1980年代から「DOC(Day-One-Cycle)工法」と呼ぶ管理手法で、躯体構築作業の生産性改善に取り組んでいる。躯体施工に要する作業項目を分類し、ローテーションを作成して1日の作業量を決定。1日1サイクルの要領で作業を進めていくものだ。2006年に建築した浦安市内の集合住宅での躯体構築作業では、当時の同社の最高記録である1日8戸を達成した。

 建築現場の生産性を高めてきた一方、新たにボトルネックとして浮上してきたのが資材の搬入作業である。大量かつ大型の資材を高層階の工事現場に手際よく運び込むには、どの資材を何本搬入するといったスケジュールを分単位で組む必要がある。ブリリアマーレ有明タワーの躯体工事では、1日当たり約100台の車両で資材を搬入することになった。このような密なスケジュールでは、搬入が遅れたり、搬入の順序を誤ったりすれば、現場の生産性が大きく低下する。搬入ミスによる労働時間のロスを労務費で換算すると、1分当たり約10万円にもなるという。

 JITで搬入する必要があるが、これを実現するには「いつ、どこで、誰が何を届けるのかという情報を、現場担当者や資材工場の担当者が確実に共有する仕組みが欠かせない」(建築生産計画部の戸倉健太郎情報推進グループ長)。従来は表計算ソフトで作成した搬入スケジュールを電話やファクスで伝達していた。しかし、建設現場では天候などの影響による工程のスケジュール変更が頻繁に発生し、調整・確認の手間が負担になっていた。

 Foreman.netを使った搬入では、各車両が搭載する積み荷や搬入予定時間、搬入する運転手の氏名や連絡先などを、関係者がインターネット経由で共有するようにした。工程の変更時もForeman.netにすぐに反映されるため、ネットで確認すれば済む。作業の当日は工区ごとの搬入時間と、車両や運転手の氏名が一致していることを確認してJITで資材を搬入する。建築資材を生産する工場もForeman.netによって現場の月間作業スケジュールが見える化されたため、生産計画が立てやすくなったという。

 このような体制にして搬入作業の混乱を防いだことで、JIT搬入を実現できた。その結果、「最短では2分に1台の頻度で車両を搬入させることができた」(建築生産計画部の平野秀和生産計画グループ長)。2棟同時に建築するプロジェクトなどでは、1分に1台の搬入作業を達成できる手応えも感じている。

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