愛知県の師勝町と西春町が合併して誕生した自治体「北名古屋市」は2008年9月,仮想化技術を応用したシンクライアント440台を市役所の全職員に対して導入した。目的は,情報漏洩対策や管理負荷削減の徹底。

 シンクライアント・システムは,職員一人ひとりの仮想的なPCをサーバー上で集中稼働させ,画面情報のみを端末へ送る仕組み。端末にデータを置けなくなるほか,仮想PC内のデータ持ち出しも禁止できる。また,仮想PCの追加や削除,仮想PCへのパッチ適用やアプリケーションのバージョンアップといった管理作業を,サーバー側で一元的に行える。

 シンクライアントの管理システムは,NECの「VirtualPCCenter」を利用。CPUなどサーバー・リソースを利用者の負荷に応じて自動的に割り振ることができる。NECおよびNECネクサソリューションズがシステムを納品した。