みずほ銀行は2009年3月下旬,ICタグと磁気テープを併用した書類管理システムを稼働する。重要書類管理のセキュリティ向上と書類の棚卸作業を効率化するのが狙い。

 これまで同行の審査部では,書類に張り付けたバーコードを使って,重要書類を管理していた。そのため,多くの書類を扱う際,各書類のバーコードを一つひとつリーダーを使って読み取る必要があり作業性に課題があった。また,書類の持ち出し管理など,セキュリティ向上策も求められていた。

 新システムでは,ICタグと磁気テープの両方を書類に張り付けて管理。ICタグを使って重要書類の位置,保存期間,入出庫状況などを管理し,磁気テープを使ってセキュリティ・ゲートにおける書類の持ち出しを管理する。ICタグは,複数の書類の情報を一括で読み取ることもできる。

 ドキュメント管理ソフトには,日立製作所の「重要書類管理システム」を採用,同社の非接触ICチップ「μ-Chip」と,住友スリーエムの磁気テープ「タトルテープ感知マーカー」を組み合わせた。システムの構築は,日立システムアンドサービスが担当した。