図●サーティワンが利用する情報共有システムの画面例
図●サーティワンが利用する情報共有システムの画面例
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 アイスクリームのフランチャイズチェーンを全国に展開するB-R サーティワン アイスクリーム(サーティワン)が、社内の情報基盤整備を進めている。グループウエアを基に開発した情報共有システムを、従業員への事務連絡などに活用する。

 「多くのグループウエアは『パソコンが使えて当たり前』といった画面の作り。幅広い世代の誰もが違和感なく使えるシステムにしたかった」。同社の札川昭一 管理本部 情報システム室 室長は、情報基盤整備の方針をこう語る。

 この方針通り、札川室長はパソコンに不慣れな人でも容易に操作できることにこだわった。特に気を配ったのが、画面や使い勝手などのユーザーイン タフェース(UI)である。階層をたどるメニュー構造を極力避けて、アイコンを多用したり画面の上部に共通の情報を目立つ形で表示するなど、一目で表示内 容を把握できるようにした(図)。

 見過ごしがちな定時連絡や必ず目を通すべき業務連絡は、テレビのテロップのように画面内を横切って動きながら表示するようにした。「静的な 画面の中で動くものがあると、利用者の目にとまりやすい。見落としてはならない情報に限って、動きを付けるようにした」(札川室長)。

 システム開発にはリンコムが開発・販売する「リンコム ネクスト」を採用した。カスタマイズの自由度が高く自社の要求に応じたユーザーインタフェースを開発しやすいことと、RIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)技術によって操作しやすい点を評価した。

 同社はすでに130人余りの全社員向けに、この情報共有システムを展開済み。ただし、店舗の導入については未定である。

■変更履歴
1月20日の公開段階で、同システムを店舗にも展開していくとの記述がありましたが、同社から「店舗導入は未定」「全社情報基盤と表記すると店舗 が含まれる」と申し入れがあり、店舗導入に関する記述を削除し、記事題名にあった「全社情報基盤」を「社内情報基盤」に変更しました。 [2009/01/21 21:47]