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日経情報ストラテジー

業種 ユニ・チャーム
社内メールをGmailに移行、既存メールの制約なくし、使い勝手を向上

2009/01/15
杉山 泰一=日経情報ストラテジー

 ユニ・チャームは2009年1月14日、社内で利用するメール・システムを米グーグルが提供するサービス「Google Apps Premier Edition(グーグル・アップス・プレミア・エディション)」に移行させた。保存可能なメールの容量を大幅に拡大するなど社員のメール利用環境を向上させただけでなく、約6800人いる国内外のグループ各社に所属する全社員のメールのドメインを「@unicharm.com」に一本化していく。現時点では国内の約3000人が同サービスを利用している。

 Google Apps Premier Editionは、グーグルのウェブメール・サービス「Gmail」にスケジュール共有や会議室予約などの機能を加え、99.9%の稼働率を保証したものだ。電話などによる24時間365日のサポートも受けられる。

 ユニ・チャームでは、従来は自社でメール・システムを運用。セキュリティーを考慮し、メールは社員のパソコンではなくサーバーに保存する形を採っていた。しかしメールの利用が増え続けたうえに、急増し続ける迷惑メールの除去処理によって、メール・システムにかかる負荷が過大になった。同社の情報システム部の部員たちは、システム強化やシステム障害対応に追われるようになっていた。特に、全国の営業担当者がいっせいにミーティングをする金曜日は、資料を添付したメールを多くの社員が大量にやり取りするため、遅延や停止などの障害が起こりやすかった。
 
 Google Apps Premier Editionに移行したことで、情報システム部員は運用負荷が減り、社員はメールを安定的に利用できるようになる。さらに、これまでは1人あたり300メガバイト(メガは100万)までしかメールを保存できなかったが、25ギガバイト(ギガは10億)まで拡大され、メールを頻繁に削除する手間をかけずに済むようにもなった。1通のメールに添付できるファイルの最大容量は2メガバイトから20メガバイトに拡大できた。

 ユニ・チャームは、同サービスへのログイン機能はベンダーの協力で独自開発したものを使っている。「Gmailはもともと消費者向けの無償サービスとして始まったもの。セキュリティーが気になった」とユニ・チャームの知名俊郎情報システム部長はその真意を説明する。また、社内での使い勝手を考えて、アドレス帳を部署別や会社別に表示できるように変えた。ベンダーの選定は、グーグルのアドバイスも参考にしたという。

 今回のユニ・チャームでのGoogle Apps Premier Editionの利用開始に先立ち、子会社のユニ・チャーム ペットケアが2008年11月から同サービスの利用を始めていた。

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